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中延はもとより、西大井や西馬込、旗の台、荏原、戸越など近隣の方々のホームドクターとしてご来院いただいています。

関節リウマチの治療

リウマチとは

キセノン治療器

からだのあちこちの関節に炎症が起こり、関節が腫(は)れて痛む病気です。進行すると関節の変形や機能障害(使えなくなること)が起こります。
30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかるといわれています。どの年齢の人にも起こりますが、30歳代から50歳代で発病する人が多く認められます。また男性より女性に多く認められます(約3倍)。

原因

完全に病気の原因がわかっているわけではありませんが、患者さんの免疫系(細菌などから体を防御するシステム)に異常があることはよく知られています。
この免疫系が異常に活動する結果として、関節の毛細血管が増加し血管内から関節滑膜(かつまく)組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球がでてきます。このリンパ球やマクロファージが産生するサイトカイン(TNFα、IL-6など)と呼ばれる物質の作用により関節内に炎症反応がひきおこされ、関節の内面を覆っている滑膜細胞の増殖が起こり、痛みや腫れを起こし、関節液が増加し、軟骨・骨の破壊が進んでいきます。

症状

手指(指の付け根=中手指節関節、指先から二番目=近位指節関節)、足趾、手首の関節などの痛みと腫れが数週間から数か月の間に徐々に起こります。触れると熱感があることもあります。肘や膝の関節にも痛みと腫れがみられます。
関節を動かし始めるときにこわばって、なんとなく動かしにくく、使っているうちにだんだん楽に動かせるようになります。朝、起きたときに最も強く感じるので「朝のこわばり」とよばれます。
病気が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節の変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなります。
肘の外側、後頭部、腰骨の上など圧迫が加わりやすい部位の皮下にしこりを生じることがあります。皮下結節とよばれています。

診断

最近は治療薬の進歩により関節リウマチの進行を抑えることが可能となりました。そのため、発病してなるべく早い時期に診断して、治療を始めることがより重要になってきました。現在は2010年米国、欧州リウマチ学会の診断基準をもとにして診断を行います。この基準では、少なくとも1つ以上の関節で腫れを伴う炎症(滑膜炎)がみられ、その原因として関節リウマチ以外の病気がみとめられない場合に、①症状がある関節の数、②リウマトイド因子(RF)または抗CCP抗体、③CRPまたは赤沈、④症状が続いている期間、の4項目についてのそれぞれの点数を合計し、6点以上であれば関節リウマチと診断、抗リウマチ薬による治療を開始します。

治療

リウマチの治療の目標は、(1)症状の緩和(2)関節の破壊や変形を予防(3)破壊された関節の働きを再建する(4)身体機能の保持(5)QOLの維持(6)寛解を導く事です。
当院で行う治療は主に薬物療法とリハビリテーションです。
薬物療法には消炎鎮痛剤、ステロイド、抗リウマチ薬、免疫抑制剤、生物学的製剤、JAK阻害剤を使用しますが治療の主流は抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害剤です。
関節変形の予防のため診断確定後早期より抗リウマチ薬の使用を開始します。抗リウマチ薬にはリマチル、アザルフィジン、リウマトレックスなどがあり、症状に応じて使用します。
抗リウマチ薬にて効果不十分な方には生物学的製剤、JAK阻害剤を使用します。
生物学的製剤にはレミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー、シムジア、アクテムラ、オレンシア等があり、JAK阻害剤にはゼルヤンツがあります。当院で多く使用しているものはエンブレル、アクテムラです。
これらの薬剤を駆使して上記の治療目標を達成すべく診療を行っております。関節痛などの症状がありリウマチではと心配なさるのであれば一度ご相談ください。

TEL:03−3784−0128