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中延はもとより、西大井や西馬込、旗の台、荏原、戸越など近隣の方々のホームドクターとしてご来院いただいています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなり、それによってさまざまな日常生活に障害を引き起こす疾患です。また、最近ではSASが循環器疾患との深い関わりがあることが明らかになってきています。
SASの病態で最も多いのが上気道(空気の通り道)が塞がるまたは部分的に狭くなる事で起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)です。夜間に繰り返し起こる無呼吸により、血液中の酸素が低下したり、頻繁に中途覚醒が発生し身体に悪影響をおよぼすとともに睡眠を妨げ日中の眠気を増加させます。
一般的にSASの重症度はAHI(Apnea Hypopnea Index)=無呼吸低呼吸指数で表すことが多く、これは10秒以上の無呼吸・低呼吸(呼吸が浅く・弱くなる状態)が1時間当たりに発生する回数を意味します。 このAHIが5回以上認められ日中の眠気等症状がある場合にSASと診断されます。
SASを長い間放置すると日常生活に支障を来たすだけでなく身体にも様々な悪影響をおよぼします。例えば循環器疾患においては、高血圧は健常人の2.89倍、夜間心臓突然死は健常人の2.57倍、脳卒中・脳梗塞は健常人の3.3倍リスクが高くなると報告されています。
また、睡眠の分断が日中の眠気、集中力の低下を起こします。このことからSASの人が交通事故を起こす頻度はSASのない人の約7倍、一般ドライバーの約2.5倍といわれ、またSASが重症になればなるほど事故率が高くなると報告されています。
これら合併症を低減するためにもOSASの適切な診断と、継続的に治療する事が最も重要です。

SASの主な症状

・いびきをかく、自分のいびきで覚醒する
・日中の強い眠気、居眠り
・倦怠感と集中力、記憶力の低下
・睡眠が浅く中途覚醒してしまう
などがあります。これらの症状に該当する方は一度検査をすることをお勧めします。
もちろん当院で検査可能です。

SASの検査

SASの検査は睡眠中に行う必要があります。入眠前に複数のセンサー(コード)を装着し、その後就寝します。(腕と指と胸にセンサーをつけて眠るだけですので痛みを伴う事はありません)装着したセンサーによりさまざまな生体信号の記録を行い、睡眠中の状況、結果をもとに診断を行います。現在これらの検査は健康保険が適応となっています。詳しくは当院にご相談下さい。

SASの治療

CPAP(シーパップ)療法

SASの治療法にはさまざまな方法があります。口腔内装置による治療、手術による治療、そしてCPAP(シーパップ)療法(持続陽圧呼吸療法)です。病状・状況により治療方法は異なります。また、生活習慣の改善も合わせて行う必要があります。生活習慣の改善のみでSASを治療する事は難しいですが、生活習慣病の予防には大変重要です。

口腔内装置による治療

口腔内装置(マウスピース)とは、下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにするものです。マウスピースの作成は、専門家のいる歯科にて行われ健康保険の適用になります。当院は歯科医院に隣接しておりマウスピースの作成もスムーズに行う事が可能です。

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)はCPAP装置からホース、マスクを介して処方された空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないようにします。この療法を適切に行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、SASによる症状の改善が期待されます。CPAPは治療効果が高い治療法です。またOSASが原因で血圧が上昇している場合においては、降圧(血圧を下げる)効果の報告もあります。CPAP療法は検査を行い一定の基準を満たせば健康保険の適応になります。

手術による治療

気道閉塞の原因がアデノイド肥大や扁桃肥大などの場合には、手術によって取り除くことがあります。また、鼻閉を起こす鼻疾患は、CPAPや口腔内装置の治療を妨げるため手術が必要となることがあります。手術の必要な場合は手術可能な病院を紹介致します。

TEL:03−3784−0128